カナヘビが1匹亡くなっていた。
見つけたときにも驚きはなく、やっぱりな、というのが素直な感想だった。
思い返せばもう3年近くは一緒に暮らしていたことになる。
愛情もある。
それでも驚きがなかったのは日々向き合ってきたからではないだろうか。
ここ数週間、餌を食べないことが多くなってきていた。
3匹飼っているのだが、2匹は大喰らいなので、必然的に1匹の食欲が明らかにないことに気付いていた。
今思うとそのころにはこんな日が来るのではなかろうかと脳裏をよぎっていたのではなかろうか。
ネットで少し調べてみると、カナヘビの寿命は7年くらい。だと書かれていた。
それに比べれば嫌になるくらい短命に思う。
その記事には『7年くらいと言われているが、実際の記録があるわけではなく、現実的に2〜4年くらいではないか』とも書かれていた。
その1文で少し救われたような気もする。
亡くなったカナヘビは、今までの子たちと同じく木の根本の土の中で休んでもらうことにした。
ありがとうの気持ちを胸に、まだ生きてくれている子たちを大切にする。
旅立ちの今日は、数週間ぶりの大粒の雨が降っていた。