昔の古傷が傷んで通院をしている
かっこよく書いてしまったがどうということはなく、かぶせをしていた歯の下に虫歯ができてしまったから歯医者に通っているだけなのだが
その歯医者での待合室での話
その歯医者には老若男女さまざまな人が通っている
完全予約制なのだが、待合室には常に2~3人くらいは人がいて、ほぼ100%スマホを触っているのだ
そのなかでも、まれに、本当にまれに違うことをしている方がいる
その方は読書をしていた
カバーのついた文庫本だったが、間違いなく読書をしていた
その時に思ったのだ
「あ、あの人、本を読んでる」
当たり前だと思われるであろう、だって本を読んでいるのだから
しかしながら【一目で本を読んでいる】と分かったのだ
今やスマホは色々な機能を網羅している
もちろん読書もお手の物であり、電子書籍などは珍しくもない
それでも本人以外は何をしているかなどは分かりにくいものである、ましてや一目で何をしているかわかるなどというのは不可能である
【一目で何をしているかわかる】というのはすごい破壊力で殴ってきた
まさにガツンと来たわけである
見た目も大事じゃないか、と思わされたのだ
何の紆余曲折もなく、ストレートに理解させらされたのだ
一切付け入るスキすら与えない
その瞬間だけはその年配の方に完敗だった
人は見た目だけじゃない、と締めくくりたかったが、学生物の少年漫画のような終わり方になりそうなのでここで〆る
【最初のインパクトは見た目である】
これならワンチャン本だと理解されるのか?