こたろうの日々

男女の双子育児と趣味について好き勝手に語ってます

まずは目の前にあるドアを開けたんだ

室内へと通じるドア、おそらくは2階以上にあるであろうバルコニー

 

ドアを開けるとそこは薄暗い四角の部屋があり、少し向こうにあるドアには黒く大きな蟻のような虫が向こう側へ行こうとドアをカリカリとしていた

 

その蟻のような虫はこちらを気にも留めず必死にドアの向こうへ行こうとしているように見える

 

あまりにも大きい虫ゆえに気付かれないようにもう一つのドアへと向かった

 

そこはおそらくは何かの研究施設

 

様々なコンピューターが色々な画面を映し出し、目の前にあるケージの中には何もいない

 

何もいないかわりに破れている

 

そう思った瞬間にけたたましく鳴り響くアラームが目に入った

 

アラームが目に入った?

 

耳が聞こえていない

 

アラームはずっと鳴っていた、ただ聞こえなかったから気付かなかった

 

バカでかい赤色灯が回転していることでその事実を知った

 

何が起きているのか考える必要はなかった

 

『何か』が起きてしまっているだけで十分、それ以上もそれ以下も大して違いはなかった

 

最悪、を想定しつつ外へ向かった

 

足がもつれ、棚に肩があたり、何かが背中に当たった気もした

 

たどり着いたのはさっき蟻のような虫が開けようとしていたドアだ

 

今は開けっ放しになっている

 

恐る恐る外を見ようとするとすぐ外に黒いモノが動いているのが見えた

 

腹に鈍痛を感じたと同時に倒れていた

 

喰われている

 

抵抗などできるわけもなく、力なく顔を上げるとそこには人がいた

 

研究施設の上の方にあるスペースに人がいた

 

必死に手を振って何かを叫んでいる

 

ごめん、聞こえないんだ、、

 

力なく顔を動かすと丸まっている布が見えた

 

あ、そうか、さっきの人たちは自分の服を丸めて投げて気付かせようとしてくれていたのか

 

あの時の背中に何かが当たった感じは優しさだったんだ

 

声の届かなかったから必死で気付かせてくれようとしてたのか

 

ごめん、なにも聞こえないんだ、、

 

でも、ありがとう、、

 

 

 

 

今週のお題「初夢」