地域の教育委員会の主催で行われた絵本講座に参加してきた
その講座で感じたこととして
『絵本を読んでもらうことが気持ちよい』
歳を重ねる毎に『絵本を読んでもらう』ということは減少し、どちらかと言えば読む側になることの方が多いと思われる
そんななかで『読んでもらう』という体験は新鮮味があり心地よく感じられた
読んでもらった本は目新しいものではなく、昔からある絵本だったのにも関わらず新鮮味を感じたのは、ただ単に内容がうろ覚えになっていたからだけではなく、子どもの頃、読んでもらっていた時に感じていた何かを感じたのかもしれない
今回の絵本講座で改めて知ったこと
・絵本を選ぶ基準
絵本には『奥付け』と呼ばれる部分があり、その部分に記載されている2つの点を見ればまず間違いなく『長年愛されている絵本』を選ぶことができる
1つは、成人式をむかえているかどうか
今より20年以上前に発売されて、今でも読まれている絵本は紛れもなく良い絵本
もう1つは、重版回数
成人式はむかえていないものの、重版回数が突飛して多い絵本は、その良さが理解され長く購入されている絵本である
絵本自体、爆発的に売れるというよりも、長く愛される部類の本である
・全てのページを見せる
子どもに本を読むとき、表紙を見せながら題名を読み、そのまま内容が書かれているページまでめくって読んでいた
絵本講師の方が教えてくれたのは、
表紙を見せながら題名、作者名、訳した人の名前、絵を描いた人の名前を読む
↓
1ページめくり、(もし何も書かれていないページであっても)きちんと子どもに見せる
↓
絵本を読む
↓
絵本の内容が終わった奥付けの部分も見せる
↓
裏表紙を見せる
↓
最後にもう一度表紙を見せる
という流れであり、驚いたのが作者や翻訳した人なども名前も読むということ
理由としては、作者などの名前を聞いたときに『自分の好きな本を書いてる人だ』『あの本を書いた人だ』と想像することができるようになるため
あと、ページをめくるときや読んで終わったあとには『余韻』をすごく大事にし、絵などがないからといってパラパラめくるのはお奨めしないそうです
・読み終わったあとは何も言わない
先程と若干同じになりますが、読み終わったあとは大人から子どもには話しかけないこと
特に『どう思ったか』『どうしてだと思うか』等は聞かない
↑
子どもから話しかけてきたときには答えて大丈夫なのだが、『余韻』を大事にしているため、子どもが余韻に浸っているのをわざわざ壊してはいけない
・字が読めはじめても内容は理解できない
小学生になり、字が読めはじめたからといっても『字が読めるんだから自分で読みなさい』と言ってはいけない
まだまだ文字に慣れていないときは、文字を追うことに必死になってしまい、内容は全く頭に入ってきていない
読んでと言ってくる間は読んであげるのがよい
小さい頃に読み聞かせた絵本を、小学校高学年になってもう一度読み聞かせてあげると、また違った意見が聞け、成長を感じることができるようでもある
つらつらと書いてしまったが、最後に一言
絵本って、何か、すごいね

- 作者: 松谷みよ子,瀬川康男
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 1967/04/15
- メディア: 単行本
- 購入: 14人 クリック: 132回
- この商品を含むブログ (198件) を見る

- 作者: ヨシタケシンスケ
- 出版社/メーカー: ブロンズ新社
- 発売日: 2013/04/17
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログ (81件) を見る